Ceramic Artist
1期生かねだ もえ

陶芸の伝統技法「練込」を応用し、「青」をテーマに作品を制作しています。「練込」とは、異なる色の土を組み合わせ、その断面で模様を描く日本の伝統的な陶芸技法です。小さな金太郎飴のようなパーツを作り、それらを組み合わせることで繊密な模様を描いています。 「青」への特別な思いは、幼い頃から心に残っている風景に根ざしています。空の色が移り変わっていく瞬間、その時々の温度の記憶。気球が趣味で、夜明けとともに飛び立つあの瞬間——そういった「一瞬の美しさ」を永遠に留めておきたいという気持ちが、制作の原点です。 大学生の頃、偶然に人間国宝の先生の練込作品を目にし、どうしてこんな模様が出るんだろうという純粋な不思議さが、この技法との出会いでした。制作にあたっては、あらかじめ設計図を綿密に描くというよりも、その時のリズムで模様を作っていくことが多く、先人たちの作品に学びながら日々試みを重ねています。
伝統的な技術をもとに新しい作品を作っていくことで、それを何か未来につなげていくような存在になれたらいいなと思って。
経歴
Film


透光練込皿「bloom」

透光練込鉢「flower garden」

透光練込ぐい呑・碗「anemone」
Curator's Comment
練り込み技法の習得から生まれる独自の「青」の世界観。一瞬の美を永遠に刻む表現は、伝統工芸に新しい風を吹き込む。